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1951年式 MG TD その1 – GR GARAGE BLOG

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1951年式 MG TD その1

Mar 14, 2020

GR Garage富山新庄レストアです。

 

今回ご紹介するレストア車両は … 昭和26年(1951年)式 のMG TDです。

今年で69年を迎える究極のヘリテージカーです。

 

ご用命内容はクラッチの不具合!

走行中にクラッチが切れなくなり、走行不能になったとのことで緊急入院となりました。

  

故障診断

外から見える部分ではクラッチを切るための部品が正常に作動しているため、クラッチ本体を確認するためにトランスミッションを車両から降ろします。


  

故障診断の結果、クラッチを切るためのレリーズフォークとシャフトを固定するためのピンが折れており、クラッチを踏んでもレリーズフォークに力が伝わらないことが故障の原因でした。

それ以外にもシャフトやブッシュに摩耗があったので、この機会に新しい部品に交換します。

今回の取り替え済み部品

新品の部品がまだ手に入ることに驚きです!!

  

ブッシュの打ち替え

 

レバー取り付け

クラッチレリーズベアリング?

現在の車ではクラッチカバーを押さえつける部品は、回転しているクラッチカバーと同じ回転をさせるためにベアリング機構になっているのですが、当時の車は回転機構が無く、擦れた状態でカバーを押さえつける構造になっていました!

 

車両についていたベアリング。良く見ると摩擦の熱でクラックが入っています。

 

左が新品のクラッチレリーズベアリングです。

  

クラッチレリーズベアリング装着状態。

  

エンジンのフライホイール。

 

 クラッチディスクのセンター位置合わせ用のSSTです。

今回の整備のため特別に用意しました。

  

無事にトランスミッションが装着出来ました。

このまま復元作業へ…と行きたいところでしたが、せっかくGR Garage富山新庄レストアピットへ入庫したのだからと、他の気になる部分もメンテナンスすることになりました。

   

その他のメンテナンスの様子は次回「 1951年式 MG TD その2」へ続く!

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