【魚津店】海の環境を守るために・・・ – STAFF BLOG
【魚津店】海の環境を守るために・・・
Jun 24, 2023
こんにちは、魚津店の八木です
6月23日、今年も魚津市の片貝川上流にある『片貝山ノ守キャンプ場』におきまして、魚津市漁場環境保全会さん主催の植樹活動に参加してきました。

魚津市漁場環境保全会は魚津漁業協同組合、三ケ生産森林組合、新川森林組合の3組合が主体となって立ち上げられた団体で、同保全会では10年以上にわたり市内山間部にて植樹活動を続けておられます。


毎年、滑川高校海洋科の生徒の皆さんが参加しておられますが、ネッツトヨタ富山魚津店も一昨年よりこの活動に賛同しお手伝いさせていただいております。ご協力いただきました関係者の皆様ありがとうございました。

今回は、植樹活動の前のウォーミングアップとして山々にまつわるクイズ形式のオリエンテーションから始まりました。それではみなさんも一緒にどうぞ!
Q1 ふかふかの森の土が蓄えているものは??
Q2 森はその保水力から『何のダム』と言われている??
Q3 日本の森にすむ哺乳類で天然記念物になっている動物は??
Q4 森の木はその保有能力から『何の缶詰』と言われている??
Q5 木の家は『第2の○○』とも言われるが、それは何??
Q6 富山県の人工林の代表的な木は、スギとヒノキどちら??
Q7 混み合った木を間引く作業のことを何という??
簡単でしたか?答えはこのブログの後半に。

見事全問正解の滑川高校生たちには素敵な記念品の贈呈がありました。
みなさんおめでとうございます!!
■ 漁業関係者が山を守る理由――
なぜ海で活躍する漁師さんたちがわざわざ陸に上がって植樹をするのか、と疑問に思われるかもしれませんが、そこには将来を見据えた壮大な想いが込められています。
天然のいけすと称されるほど豊富な漁場として有名な富山湾。富山湾の東部に位置する魚津の海も豊かな海産資源に恵まれており漁港では威勢のいい声が聞こえています。彼らの元気な声が聞けるのは毎日水揚げされる魚介類があるから。豊富な海産資源があってのものです。
漁業に携わる方たちにとって目先の漁獲量の確保は収益に直結する重要なものです。かつてはいかに多くの漁獲量を確保するか、ということだけを考えて行動していたそうですが、近年は少しずつ取り巻く環境に変化が。豊富な海産物を永続的に収穫するためには、豊かな資源や素晴らしい環境を維持管理し守っていくことが漁業の繁栄につながるのだという価値観が浸透してきたのだそうです。
海を守るためにはどうすれば良いか。ゴミをなくし美しい海を維持する・・・。乱獲を防ぎ計画的な漁を行う・・・。様々な取り組みがあると思いますが、その解のひとつが『地元の山の保全』なのだそうです。
海へと注がれる多くの河川からの水。魚津市でも早月川や片貝川など魚津の山々を水源とする川が富山湾へと流れています。それらの川の上流には豊かな森林があり多くの栄養分が作られています。北アルプスの雪解け水とともに栄養分は海へと注がれて、やがて動物プランクトンの餌になり、それらを小魚や稚魚が食べる。そして小型の魚が捕食して、その魚はやがて中型や大型の魚たちに食べられる・・・。この一連の連鎖の基礎となっているのが魚津の山であり魚津の森林なのだそうです。
また、森林では多くの虫がいますが、その虫も魚のエサとなります。山に木々が生い茂っていると山の保水力が高まり、土砂の流出を抑えることが期待されます。注ぎ込まれた川の水はやがて蒸発して雲となり、魚津の山々に雨や雪を降らせます。そしてその雨や雪は森の木々を育て上げる・・・。様々な意味で山は海と繋がっているのです。
最初はなんで漁師さんが・・・という思いでしたが、この山と森と川と海をつなぐ壮大なストーリーを聞くと、漁師さんたちの活動は大変意義深いものだということが理解できます。まさにSDGsの考えに通じるものがありますね。
■ 大きく育った姿が今から楽しみ
今年植樹したのは欅(けやき)と栃の木(とちのき)の二種類でした。
滑川高校海洋科の生徒さんが中心となって植えていただきました。





私たちネッツトヨタ富山も山砂や堆肥を運んだりしてお手伝いできました。
毎年恒例となっておりますが、 植樹する際にすきこんだ肥料には、滑川高校海洋科の皆さんがイワシなどを加工した際に出る小骨などを原料にしたものも使っております。ここでも循環型の精神が生かされていました!
■ 舞台となる片貝の山々――
今回の舞台となったのは魚津市の片貝川上流にある『片貝山ノ守キャンプ場』でした。僧ヶ岳や毛勝三山など新川エリアを代表とする山々を背にしたキャンプ場で、フリーサイトやオートキャンプスペースなど整備されています。横を流れる片貝川は冷たくて気持ち良く、夏場は絶好の水遊びの場所となりそうです。

毎年このキャンプ場周辺で植樹活動がなされているそうで、キャンプ場の周囲には植樹されて10年以上経過し立派に育った木々が青々としていました。

これまでこの植樹活動で植えてきた樹木の総数はなんと1547本まで達したそうです。本当に素晴らしいことですね。
来年の参加の時には、今年植えたケヤキや栃の木の成長が確認したいですね。
魚津市漁場環境保全会の皆さまありがとうございました。
それではクイズの答えです
A1 水を蓄えている
A2 緑のダム
A3 カモシカ
A4 炭素の缶詰
A5 第2の森
A6 スギ
A7 間伐
皆さんは何問正解できましたか?

ネッツトヨタ富山 株式会社 魚津店
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