【レストア】昭和50年式(1975)カリーナ TA17 ③ – GR GARAGE BLOG
【レストア】昭和50年式(1975)カリーナ TA17 ③
Sep 4, 2021
GR Garage富山新庄 レストア の梅沢です。
現在レストアで入庫中の昭和50年式カリーナ1600GTの進行状況をお伝えします。
機能部品を全て取り外したボディーは劣化部分の修復と全塗装に向けての下準備です。
昔は車検整備を受ける度に下回りに錆止め塗装(シャシーブラック)を塗っていたもので、長い年月の間に何層もの黒い塗膜が重なっていました。

ボデーメンテナンスの工程に入る前に、一旦全部剥がしてしまいます。


サスペンションメンバーに塗られていた塗装も綺麗に剥離しました。

平行してエンジンのオーバーホールも進めて行きます。

シリンダーブロックからピストンを取り外す作業の途中で異常を発見!!
なんと、1番シリンダのピストンリングNO.1が真っ二つに割れているではありませんか!

嫌な予感がしたので1番シリンダーの表面を確認してみると….
予感的中! 折れたピストンリングに削られたのでしょう、シリンダー表面に縦方向の傷があり、指で触ると少し段差がありました。((+_+))

元々ピストンリングは交換の予定でしたが、シリンダーがこの状態では確実に圧縮漏れやオイル上がりが発生し、エンジンのバランスも崩れてしまいます。

今回のレストアでの入庫とエンジンO/Hの作業で異常を発見することが出来たので、ある意味良かったと言えるのかもしれません。
段付き摩耗を修正するためのシリンダーのボーリングと、研磨量に合わせたオーバーサイズピストンの投入で対応しようと思います。
次回へ続く!!